若い頃は、がむしゃらだった。
朝から晩まで働いて、仕事も責任も抱えられるだけ抱えていた。
「全部引き受けて、やりきってみせる」
そうやって頑張ることで、自分の存在意義を確認していた気がする。
でも今は、そんな働き方をしていない。
むしろ、「どう力を抜くか」に頭を使っている。
全力で駆け抜けた時期は、誇れる。でもしんどかった
あの頃は、刺激もあったし、達成感もあった。
でも、同時にギリギリだった。
- 仕事に振り回されて、生活は後回し
- 毎週のように体調を崩す
- 休みの日も“仕事モード”が抜けない
今思えば、“やりきったというより、無理やりこなしてた” というのが近い。

静かな退職という働き方 (PHP新書)
「静かな退職」――アメリカのキャリアコーチが発信し始めた「Quiet Quitting」の和訳で、企業を辞めるつもりはないものの、出世を目指してがむしゃらに働きはせず、最低限やるべき業務をやるだけの状態である。「働いてはいるけれど、積極的に...
今は、“抑えて働く”という技術を身につけた
今の働き方は、派手じゃない。
「成果出してます!」って顔はしてないし、目立たない。
でも、やるべきことはこなしてるし、むしろ周囲からの信頼は増えたように思う。
- 無駄に背負わない
- 感情に振り回されない
- どこかで“冷静な自分”を保てている
“戦ってる感”はないけど、ちゃんと回ってる。
がんばらないことを“悪”としないようになった
昔は、「頑張ってない=怠けてる」だと思ってた。
でも今は、「頑張らない=省エネで賢い」に変わってきた。
- 長く続けるには、燃え尽きないことが大前提
- “がんばりどころ”と“抜きどころ”のバランスが大事
- 毎日を“適温”で過ごす方が、体にも心にもやさしい
“誰のために”じゃなく、“自分の納得のため”に働くようになった
あの頃のがむしゃらさは、
「誰かに認められたい」「昇進したい」「役に立ちたい」がベースにあった。
今は違う。
自分が納得できるように、心を崩さず働く
それだけで十分だと思えるようになった。
おわりに:静かに働くことも、ちゃんと前に進む方法
周りから見たら、“本気じゃない”ように見えるかもしれない。
でも、本気を出しすぎて壊れるくらいなら、ほどほどで続けたほうがずっと価値がある。
がむしゃらな時期があったからこそ、
今の「静かな労働」のありがたさがわかる。

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