若い頃は「もっと評価されたい」「もっと任されたい」
そんなふうに思っていた時期も、確かにあった。
でも今は、
「静かに働いて、静かに帰る」
そんな日々が、けっこう理想的だったりする。
この境地に至るまでには、いろいろあった。
今日は、そんな「静かな退職」や「窓際FIRE」について書いてみたい。
“静かな退職”は、心の平熱を守る選択肢
いわゆるquiet quitting(静かな退職)。
それは辞表を出すことじゃない。
「必要以上には期待せず、必要以上には関与しない」 という働き方だ。
- 残業はしない。
- 感情の上下もない。
- 人事評価は“なるようになれ”の精神。
職場にいても、内心はちょっと離れてる。
でもそのおかげで、心の平熱を保てている。
たまに「冷めてるね」と言われることもあるけど、
感情の起伏に疲れるより、ずっとマシだ。

窓際FIREという、攻めないセーフティネット
完全FIRE(経済的自立&早期退職)には、まだ届いていない。
でも、心の中では“週3勤務感覚” で働いている。
- 昼休憩はしっかり1時間
- 夕方には「じゃ、お先に」と気持ちよく帰宅
- 週末はツーリング or 散歩して思考整理 or noteを書く
「FIREしたらやりたいこと」、今もうちょっとやってる。
経済的な意味でのFIREより、
精神的な“予備脱出ボタン”を持ってる感じ。
僕はこの状態を勝手に「窓際FIRE」と呼んでいる。
でもね、“一度は本気でやってきた”んですよ
いま“ゆるく働く”ことを選んでるけど、
過去にコミットしてきた時期があったから、今があるとも思ってる。
- 残業続きの時期
- 上司とのバトル
- チーム崩壊からの立て直し
- そして、体調を崩しての転職
その経験があったからこそ、
今は「ちゃんとがんばらなくても、自分は腐らない」と思える。
一度本気で取り組んだ人だけが、うまく手を抜ける。
最初から全力回避モードだと、
そもそも“任される”ところまで辿り着けない。
“仕事との距離感”を測るスキルこそ、これからの武器かもしれない
がんばりすぎない。
かといって、サボりでもない。
自分の体力・気力・キャリアの残量と相談しながら、最適な位置で働く。
そんな「距離感のセンス」が、今いちばん大事なスキルだと思う。
FIREも、quiet quittingも、手段のひとつ。
大事なのは、「いつでも離れられる自分」でいられること。
おわりに:窓際でも、笑ってるやつが一番強い説
誰よりも仕事してる風でも、
カラカラに乾いた目で働いてる人より、
窓際でしっかり定時で帰って、好きなことに時間使ってる人の方が強い。
僕はまだFIREしてないけど、
ちょっとだけ“ここじゃないどこか”を意識しながら働いてる。
だから今日も、静かに、そしてそこそこ楽しく。
ほどほどに仕事して、ほどほどに人生を楽しむ。
そういう働き方を、堂々と肯定していきたいなと思う。

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