【暮らし】値段だけじゃ測れない──「高いけど安いモノ」「安いけど高いモノ」

モノ

お金を考えるとき、多くの人は「いかに貯めるか」「いかに節約するか」に意識が向きがちです。

かつて、僕もそうでした。「お金がないから節約しないと」「無駄遣いをしてはいけない」。そんな思考でがんじがらめになっていました。

でも、激務で心と体を壊し、人生を一度リセットしたとき、気づいたことがあります。

節約だけでは、人生は豊かにならない。

本当に大切なのは、“使い方”にも人生の快適さがかかっている、ということです。特にモノ選びにおいては、「高いけど安い」と「安いけど高い」という、一見矛盾した概念が存在します。

今日はその代表例として、僕の暮らしを支えてくれている2脚の椅子の話をしたいと思います。


1. 高いけど、結局安いモノ──毎日を快適にする「投資」

僕の家には、2つの「高いけど安い」椅子があります。

リビングではヘリノックスのチェアワン。自室ではエルゴヒューマンのワークチェア。

どちらも決して安くはない椅子です。前者はアウトドア用の軽量チェアで、後者はオフィスチェアの王様みたいな存在。

でも、座るたびに思うんです。

「この快適さ、プライスレスだな」と。

椅子って、人生の中で座っている時間がとても長いモノ。睡眠時間よりは短いかもしれませんが、仕事や読書、食事、家族との団らんなど、私たちの活動を常に支えてくれています。

だからこそ、安い椅子を使って腰を痛め、整体に通うコストや、集中力が途切れることによる仕事の効率低下を考えれば……エルゴヒューマンはむしろ節約です。

僕はかつて、安物のオフィスチェアで長時間作業を続け、腰や肩が悲鳴を上げていました。その痛みが仕事の集中力を奪い、心まで疲弊させていた。その経験があるからこそ、エルゴヒューマンへの投資は、単なる椅子代ではなく、僕の健康と生産性、ひいては人生の質を守るための、不可欠な投資だと確信しています。

また、キャンプ用チェアをリビングで使うなんて?と思われるかもしれませんが、ヘリノックスのチェアワンは、気軽に取り出せて座り心地も良く、家族との時間がほんの少し楽しくなります。これも小さな投資です。

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2. 安いけど、結局高くつくモノ──安物買いの失敗談

一方で、僕の部屋には「安いけど高かったモノ」も転がっています。

たとえば、1000円で買ったプラスチック製の折りたたみ椅子。最初は「お得!」と思ったんですが、

  • 1週間でギシギシ音が鳴り始める
  • 1ヶ月で座面が割れる
  • 結果、粗大ゴミ行き

……わずか1ヶ月で廃棄。これこそ「安いけど高い」モノです。処分の手間と、使えないモノを買ってしまったという心のダメージを考えると、最初から良い椅子を買った方がよっぽど安かった。

これは、かつて「とにかく節約」とばかり考えていた僕が犯した失敗です。安さを優先して、機能や品質を妥協する。その結果、すぐに使えなくなり、買い直しや不快感という形で、余計なコストを払わされる。

モノ選びを「節約」という視点だけで見ていた頃は、こうした失敗を繰り返していました。


3. 値札より「人生に効いているか」で考える

モノ選びの基準は「安いか高いか」ではなく、「どれだけ人生に効いているか」

たとえ高額でも、毎日使うモノ・健康を守るモノは投資になります。

逆に、安さだけで選んだモノは、結局「買い直し」「不快」「不健康」という形でコストを払わされる。

お金は「数字」だけでなく、「時間」「体調」「気分」までトータルで効いてくるんです。

かつて、お金を貯めることばかりに囚われていた僕は、そのお金で得られる「心地よさ」や「安心感」を見落としていました。

しかし、今は違います。モノを選ぶとき、「このモノは、僕の人生を豊かにしてくれるだろうか?」と問いかけます。

そして、その答えが「YES」であれば、迷わず買うようにしています。

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まとめ

高いけど安いモノ:エルゴヒューマンやヘリノックスのように、毎日快適さを提供し、長期的に見てコストを下げてくれるモノ。

安いけど高いモノ:安さ優先で買ったけど、すぐ壊れて処分や買い直しに追われるモノ。

結局のところ、値札だけではわからないんですよね。

大切なのは、「そのモノが人生をどれだけ豊かにしてくれるか」。

今日もエルゴヒューマンに腰を預けつつ、「この椅子代、もう元取ったな」と小さく頷いています。

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