「ほどほどでいいんです」って、よく言われる。
でも、思うんです。
その“ほどほど”が一番難しいって。
全力でもなく、完全に力を抜くわけでもない。
勝ちを目指しすぎず、負けも飲み込まず、
そのちょうど中間くらいに立つって、めっちゃむずい。
頑張りすぎると、心がカリカリになる
若い頃はとにかく“頑張ること”が正義だった。
仕事も勉強も、上を目指してなんぼ。
努力は裏切らない、って信じてたし、「努力が足りない」って言われるのが一番怖かった。
結果、どうなったか。
- 胃を壊した
- ストレスで暴飲暴食
- 認知の歪みMAX
頑張りすぎは、だいたい自分を削る方向に進みがち。
投げやりすぎても、じわじわしんどい
逆に「もうどうでもいいや」ってなる時期もあった。
期待しない、目標立てない、ただ過ぎていく日々。
一見ラクそうだけど、あれもまた違う種類のしんどさがある。
- 気づけば体重が増える(運動しない)
- 財布の中身も痩せる(無計画)
- なんとなく人生に“推進力”がなくなる
ゆるさは必要。でも、目的地のない航海はどこにも着かない。
だから“ちょうどよく頑張る”って、実はスキルだと思う
全力じゃないけど、手は抜かない。
頑張りすぎず、でも逃げない。
この“ゆるい全力”みたいなスタンスが、自分には合ってると最近気づいた。
- 働きすぎないけど、ちゃんと仕事はする
- 節約しすぎず、でも無駄は抑える
- 投資しつつ、現金もちゃんと持っておく
人生のあらゆる場面で「中間設定」が最適解かもしれない。

静かな退職という働き方 (PHP新書)
「静かな退職」――アメリカのキャリアコーチが発信し始めた「Quiet Quitting」の和訳で、企業を辞めるつもりはないものの、出世を目指してがむしゃらに働きはせず、最低限やるべき業務をやるだけの状態である。「働いてはいるけれど、積極的に...
他人と比べない“ほどほど”は、自分にしか設定できない
SNSを開けば、華やかな成功と、壮絶な失敗の物語が並ぶ。
それに挟まれて、「自分はどっちでもないな……」とモヤる。
でもたぶん、世の中の多くの人はその“どっちでもない”側なんじゃないか。
- 地味だけど続けてる
- 目立たないけど生活が整ってきた
- 資産も、まぁまぁある。けどFIREとかはまだ
それって、めちゃくちゃすごいことなんじゃないか。
おわりに──ほどほどって、心地いい
“ちょうどいい”って、実は最高の贅沢かもしれない。
無理せず、でも何かを少しずつ積み上げていく。
疲れたら立ち止まり、進めそうならまた歩く。
そんな“ほどほど”の中に、人生の芯がある気がしている。
今日も全力じゃないけど、ちゃんと生きてる。
それでいいじゃないか。むしろ、それがいい。

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