我が家の家計は、ぱっと見アンバランスだ。
僕:フルインベスト。オルカンとSP500にガンガン積む。
妻:現金オンリー。株はこわい。投資はうさんくさい。
……これ、夫婦として成り立つの?
と思われがちだけど、意外とこれが、絶妙に機能している。
妻は“投資アレルギー”。でもその目線が貴重だった
うちの妻、基本的に投資は信用していない。
株価の話をしようものなら、「そんなの博打でしょ?」と軽く流される。
NISA? よくわかんないけど、銀行の人に言われたから月1万だけ積んでる。
(その積立先、信託報酬が高そうなのは見なかったことにしてる)
でも、僕はその姿勢を責めたことはない。
むしろ、「これは金融教育の現場だな」と思って見守っている。

その代わり、“支出”はまるでファンドマネージャー
ブランド? 興味なし。
スーパーの特売? すぐ見抜く。
食費の満足度? バーガーキングで満点。
妻のすごさは、「使わないことで満足する力」が高すぎること。
- カフェ代? 水筒持ってくよ。
- 外食? ファミレスで十分。
- ご褒美? コンビニスイーツ(しかもセール品)。
「投資で増やす」僕と、「支出で守る」妻。
気づけば、最強の資産運用チームができあがっていた。
家計というチーム戦。戦略が違うだけで目的は同じ
たしかに、妻はリスク資産を持たない。
でもそれが“家計全体のバランス”にプラスに働いていることに、ある日ふと気づいた。
- 僕が株価に一喜一憂してる横で、妻は「なにそれ?」って感じで落ち着いてる。
- 僕が暴落相場で胃を痛めてる横で、妻はカレーの仕込みしてる。
……この安心感、プライスレス。
もし夫婦そろってレバナス全力投資とかだったら、胃に穴が空いてたと思う。
妻の価値観は、僕にない“視点”をくれる
現金主義、リスク忌避、堅実第一。
かつての僕が「それじゃお金増えないよ」と思っていたスタイル。
でも今ならわかる。
それって「増やす技術」じゃなく、「守る哲学」だったんだ。
そして何より、
自分にない価値観をすぐ隣で教えてくれる存在がいるということ。
それが、どれだけありがたいか。
おわりに──金融リテラシーは“分散型”でもいい
我が家の金融リテラシーは、偏ってる。
僕は攻めの担当。妻は守りの担当。
2人合わせて、ようやく“ちょうどいい”。
これが正解かはわからない。
でも、「どっちかが間違ってる」とは思ってない。
家計も投資も、バランスがすべて。
今日も僕は株を買い、妻はポイントカードを握りしめている。

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