こんにちは。今回は、私が高校を中退してから大検(今でいう高認)を取得するまでの少し苦いエピソードをお届けします。
小さな頃の私は…
小学生の頃の私は、とにかく周りの目が気になる子どもでした。
サッカー少年団に入ったものの、自己主張ができず、パスも回ってこない。「あれ?オレ、空気なの?」と思う日々。結局、「ドラゴンボールが見たいから」という当時としては最強の言い訳を武器に、1年でサヨナラしました。
一方で、水泳や習字などの習い事もしていました。こちらは意外と合っていたんです。他人と比べることなく、自分のペースで成長できることが好きだったんですね。
勉強も好きでした。努力すれば点数がついて返ってくるのが楽しくて、「レベルアップ感」がたまらなかった。今思えば、この頃から「自分の中のゲーム」をプレイしていたのかもしれません。
高校での“人生最大の選択ミス”
そんな私が進学したのは…地元の工業高校。今だから言えるけど、完全にルート選択ミス。
中学校までは平和な日々でしたが、高校に入った瞬間、周囲の空気が一変。「やんちゃ」なんて生易しい言葉じゃ表現できないクラスメイトたちに囲まれ、完全に異世界転生。
入学から2週間。心はもう限界。
ある朝、通学電車に乗って「今日は行けるかも…!」と思ったのも束の間、降りるべき駅で足が動かない。そのまま3駅先まで流され、駅のホームでひとり泣く16歳男子。
あれはもう、「青春」じゃなくて「戦線離脱」でした。
そして、入学からわずか1ヶ月で正式に中退。これが人生初の挫折でした。


バイト・原付・そして大検
中退後は工場でアルバイトを始め、16歳で原付免許を取得。自由を手に入れた私は、意味もなく原付で隣町のコンビニに行って「なんか大人っぽくね?」とニヤついてました。
…今思えば完全に中二病の末期症状。
でも、親との約束で「大学には行くこと」が条件だったので、進学の道は諦めませんでした。
勉強は得意だったので、予備校のテキストを使って独学。16歳の夏、あっさり大検(今でいう高認)に合格。
「努力すれば報われる」この感覚が、また少し自信になりました。
自分に矢印を向けるということ
振り返ると、この頃からすでに私は「他人とうまくやること」よりも、「自分に矢印を向けてどう前に進むか」を大事にしていた気がします。
高校を中退したって、立ち止まって泣いたって、やり直せる。
方向転換してもいい。自分の足で一歩ずつ進めば、また新しい景色が見えてくる。
そんなことを16歳の自分が教えてくれました。
読んでくださって、ありがとうございました!


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