はじめに
「あの時、もっと真面目にやっていれば…」 「失敗しなければ、もっと良い人生を送れたのに…」
もしあなたが、そう思っているなら、かつての僕も同じでした。
高校を中退し、周りの友人たちが青春を謳歌している中、僕は一人、将来に漠然とした不安を抱えていました。その後の人生も、決して順風満帆とは言えません。就職した大企業ではパワハラに苦しみ、一度は人生が止まってしまったような感覚に陥りました。
僕は自分の人生を、失敗と回り道の連続だと感じていました。しかし、転職を経て、自分の人生を改めて見つめ直す中で、僕は一つの真実にたどり着きました。
それは、失敗は、決して「損失」ではないということ。 僕にとって、挫折や回り道は、人生を豊かにするかけがえのない『資産』だったのです。
この記事では、僕が回り道ばかりの人生から見つけた、失敗を「資産」に変える3つの思考法について、具体的な経験を交えながらお話しします。
1. 失敗から得られるのは「共感」という最強の武器
パワハラで心がボロボロになった時、僕は誰にも相談できませんでした。周りの同僚は皆、自分のことで精一杯で、僕の辛さを理解してくれる人はいませんでした。
しかし、ブログで自分の挫折や失敗を赤裸々に語り始めてから、状況は一変しました。
「私も同じ経験があります。共感しました」 「ドロギアさんの記事を読んで、心が軽くなりました」
こうした温かいメッセージをいただくたびに、僕は失敗から得られるものの大きさに気づかされました。それは、自分と同じように苦しんでいる人たちの「共感」でした。
成功者の華やかな物語は、時に私たちを勇気づけてくれます。しかし、挫折や失敗の経験は、それ以上に人々の心に深く寄り添い、安心感を与えてくれます。僕の「回り道」は、僕だけの孤独な経験ではなく、多くの人と繋がるための「共感」という最強の武器だったのです。

2. 失敗から見つける「自分だけの成功法則」
僕は、高校中退という回り道をした後、大学で猛勉強し、成績優秀者として表彰されました。これは、僕にとって大きな成功体験でした。しかし、この成功は、回り道をしなければ見つけられなかった、僕だけの「成功法則」だったのです。
高校を辞めたことで、僕は「なぜ学ぶのか」という問いを深く考えるようになりました。そして、「誰かに強制される勉強」ではなく、「自分の人生を豊かにするための勉強」にたどり着きました。この経験があったからこそ、その後、PMPやAWS SAPといった資格取得も、単なる義務感ではなく、自分の市場価値を高めるためのワクワクする挑戦へと変わっていったのです。
失敗は、過去のやり方が通用しないことを教えてくれる貴重な教訓です。そして、その失敗から学んだことこそが、誰にも真似できない、自分だけの成功法則を生み出す土台となります。



3. 失敗がもたらす「忍耐力」と「自己肯定感」
投資の世界では、株価の暴落や資産の減少といった「失敗」は日常茶飯事です。しかし、僕は投資を通じて、目先の損失に一喜一憂せず、長期的な視点で物事を捉える「忍耐力」を学びました。
この忍耐力は、僕のキャリアを再構築する上で、非常に重要な役割を果たしました。転職活動がうまくいかなかった時も、すぐに諦めず、冷静に自分のスキルを見つめ直し、改善を続けることができました。
また、回り道をしてきた自分を、僕は長い間、否定的に捉えていました。しかし、挫折や失敗を乗り越えてきた経験そのものが、僕に「自分はどんな困難にも立ち向かえる」という、確かな「自己肯定感」を与えてくれました。
失敗は、私たちに「忍耐力」という粘り強さと、「自己肯定感」という心の強さを与えてくれます。回り道から得た強さこそが、僕の人生の最大の資産だったのです。

まとめ:回り道こそ、あなたの物語の始まり
回り道ばかりの僕の人生は、決して無駄ではありませんでした。
高校を中退したことで「学び」の本当の意味を知り、パワハラで心が折れたことで「心の平穏」の大切さを知りました。そして、挫折から得た「共感力」「自己肯定感」「忍耐力」は、僕のキャリアとブログの強力な武器となっています。
もしあなたが今、過去の失敗を後悔しているなら、どうかその経験を「損失」だと決めつけないでほしい。 回り道こそ、あなただけの物語の始まりであり、未来を豊かにするかけがえのない『資産』なのです。
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