私たちの家計は、電気、携帯、決済、クレジットカード──とにかくドコモで全てをまとめています。なぜかというと、これはもう「宗教上の理由」としか言いようがありませんね(元・通信系大企業勤めなので)。…まあ、信仰心というよりは、気づけば家族まるごとドコモに囲まれていた、という“流れ”が大きかったのですが。
しかし、この「流れ」に身を任せてみた結果、意外な快適さと、効率的な資産形成の仕組みが手に入ったことに気づきました。今回は、僕がドコモ経済圏で実践している「考えない投資」と、その中で見つけた「快適な仕組み化」についてお話ししたいと思います。
信者じゃないけれど、経済圏って意外と快適なんです
「経済圏」と聞くと、「楽天教」「au教」といった熱心な信者の方々を思い浮かべ、少し身構えてしまうかもしれませんね。しかし、僕はどちらかというと、合理性を追求する「脱力派」です。特定の企業に盲目的に従うのではなく、あくまで自分の生活にフィットするかどうかで判断しています。
そんな僕の生活は、気づけばドコモのサービスで構成されていました。
- キャリア:
eximo
で、日々の通信を支えつつ、ポイントも効率的に貯めています。 - 電気:
ドコモでんき
で、毎日の電気代もポイント還元の対象に。 - 決済:
d払い
をメインに使い、キャッシュレス決済のたびにポイントを積み上げています。 - クレジットカード:
dカードPLATINUM
を利用し、高還元率でさらにポイントを加速させています。
そして、これら全てのサービスをシームレスにつなぐのが、まさに「dポイント」という名の“仏”です。このポイントが、僕の生活の潤滑油となり、そして未来の資産へと姿を変えていくのです。
統一感って、なんでこんなに気持ちいいのでしょうか?
クレジットカードと電気と携帯を同じ経済圏に揃えると、何が起こるか。それは、アプリもポイント履歴も、そして明細も、すべてが一箇所にまとまり、なんだか「スッキリ」するんです。
この感覚は、まるでデスク周りを同じ色やブランドのガジェットで統一したときの、あの説明しがたい「快感」に似ています。
- 「あれ、このポイントって何に使えるんだっけ?」と考える必要がなくなります。
- 「あの時の決済、どのカードを使ったっけ?」と探す手間が省けます。
生活の中に「決まっている感」があるだけで、無駄な思考の余白が減り、本当に大切なことに集中できる時間が増えるんですよね。これは、日々の小さなストレスを軽減し、精神的なゆとりを生み出す上で非常に効果的だと感じています。

年に10万ポイント以上たまる…これ、どうする?
ドコモ経済圏の真価は、そのポイント還元率の高さにあります。
- 毎月の携帯料金からの還元
- ドコモでんきの利用によるポイント
- d払いでのキャッシュレス決済による還元
これらが積み重なっていくと、気づけば年間で10万ポイントを軽くオーバーしてしまうんです。ひと昔前の「こつこつ貯金」的な金額が、意識せずとも勝手に貯まっていく感覚は、なんとも不思議で、そして心地よいものです。
さて、これだけのポイントが貯まると、「何に使うのか?」という疑問が湧いてきますよね。食費に使う? 日用品に充てる? それとも、ちょっとした贅沢に使う?
答え:オルカン(全世界株インデックス)に全ブッコミ!
僕の答えはシンプルです。貯まったdポイントは、すべて「オルカン(全世界株式インデックス投資信託)」に回しています。
コンビニで使うdポイントは、その場で消費されて「消える」ポイントです。しかし、投資信託に回すdポイントは、将来的に「増える」(たぶん、ですが)可能性を秘めたポイントになります。この「消える」と「増える」の違いを考えると、ポイントって、まさに**“新しい形の種銭”**だと実感します。
細かいポイントでガチャガチャと消費するのではなく、それを将来の金融資産に変わっていく「種」として蒔く。この感覚が、僕にとっては非常に気持ちいいんです。

この投資スタイルは、僕の「考えない投資」という哲学とも完全に一致しています。ポイントが自動的に貯まり、それを自動的に投資に回す仕組みを構築することで、日々の消費行動と資産形成がシームレスに繋がり、意識的な努力なしに資産が育っていくのです。

経済圏って、“縛り”じゃなく“仕組み化”だったんだなと気づきました
最初は「NTT系列だから」という、ある意味惰性のような理由で入り始めたドコモ経済圏でした。しかし、実際に利用を続ける中で、その本質が「縛り」ではなく、「生活の仕組み化」なのだと気づかされました。
- 生活に統一感が出て、無駄な思考が減る。
- ポイントが自動で貯まり、それが意識せずとも資産化していく。
- アプリや明細が一つにまとまることで、管理のストレスがない。
これらのメリットは、日々の生活の質(QOL)を静かに、しかし確実に向上させてくれます。特に、忙しい日々の中で「お金のこと」を考える時間を最小限にしたい僕のような人間にとっては、まさに理想的な仕組みです。
おわりに:ドコモでよかった、とは言いません。でも、悪くはないです。
僕は今でも、特定の経済圏の「信者」ではありません。しかし、“仕組みの気持ちよさ”を知ってしまった今、この快適な生活を手放すことはできません。
統一された生活の中で、細々と貯まるポイントが、しれっと将来の金融資産になっていく。この、まるで魔法のような、しかし非常に合理的な気持ちよさ。なんて名前をつけたらいいのでしょうか。
ひとまず僕は、それを「ドコモ経済圏の快感」と呼んでいます(自己満足ですが)。もしあなたが、日々の生活を少しでも効率化し、意識せずとも資産形成を進めたいと考えているなら、一度自分の「経済圏」を見直してみるのも良いかもしれませんね。
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