クレジットカードの「年間利用特典」って、ちょっとしたお楽しみですよね。一年間頑張ってカードを使った分、何かしらの“見返り”があるというあの感覚。特に、我が家のように“家計の多くをカード決済に乗せている派”にとって、dカード GOLD(我が家はプラチナカードですが)の「年間ご利用額特典クーポン」は、それなりに大きな存在です。
しかし、2024年度のこの特典条件には、正直がっかりさせられました。一見すると「クーポンがもらえた!」と喜んだのも束の間、その裏に隠された“使えない”という現実が、静かに僕を待ち受けていたのです。これは、僕が普段から考えている「幸福と成功はトレードオフ」という価値観にも通じる、一筋縄ではいかない話でした。

「クーポンもらえた!」と思ったら、“使えない”だと?2024年の衝撃
2024年のこと。クーポンを手に入れて、dショッピングで何を買おうかとウキウキしながら、アプリの画面をスクロールしていました。日用品のまとめ買いかな、それとも家族へのちょっとしたご褒美かな……と胸を膨らませていたその時、僕はある一文に立ち尽くしました。
「1店舗で送料を除くご注文合計金額(税込)が、クーポン金額の倍以上である場合のみ利用可能」
え? もう一度いいですか? 「倍」?
つまり、1万円分のクーポンを使うためには、送料を除いて2万円以上の買い物が一店舗で必要になる、ということです。この条件を見た瞬間、「あれ?これって『得してる』のか、それとも『無理してる』のか、どちらなんだ?」と、頭の中が混乱しました。これは、僕が日常的に実践している「賢い支出のルール」からは大きく外れるものでした。

もちろん、高額な家電製品を一括購入したり、特定の専門店で日用品を大量にまとめ買いしたりする場合には、クリア可能なラインかもしれません。しかし、僕のように「必要な日用品+ちょっとしたご褒美」くらいの使い方を想定していた人間にとっては、この「倍以上」という条件は、正直に言ってハードルが高すぎました。しかもdショッピングは、一般的なECサイトと比較しても、商品の価格帯がやや強気な傾向がありますからね。結局、もらったクーポンを有効活用できずに期限切れになるのではないか、という不安が頭をよぎりました。

2025年から、条件が変わる──これは朗報!ようやく「特典」らしくなるのか?
そんなdカード特典に、ついに改善の兆しが見えてきました。dショッピングから2025年度の特典に向けた発表があり、利用条件が以下のように変わるというのです。
「1店舗で送料を除くご注文合計金額(税込)がクーポン金額を上回る場合にご利用可能」
そう、「倍以上」という厳しい条件から、「ちょい超え」でOKになるんです。これは大きな変化です。たとえば1万円分のクーポンであれば、合計1万100円の買い物でも使えるようになります。極端に言えば「クーポン+缶コーヒー1本」程度の追加購入でもクリアできる、ということ(例えが地味で恐縮ですが)。
これは素直にありがたい変更です。2024年度の条件では、「せっかくもらったのに使い道がない」と感じていた多くのユーザーにとって、このクーポンの価値が、ようやく「特典」らしくなるのではないでしょうか。文字通り、“使ってこそ”報われる仕様になるわけです。これは、僕が考える「お金の質」にも繋がる話です。
ドコモ経済圏の住人としての実感:クーポンは「使えてこそ、意味がある」
僕は、いわゆる「楽天経済圏」や「PayPay経済圏」と並んで、“ゆるドコモ経済圏”にも一応身を置いています。メインの通信はeximo(旧ahamo利用時代もありました)、コンビニでは日常的にd払いを利用していますし、Amazonの支払いもdカードに集約しています。
そして、家族のスマホ料金や光回線、各種サービスの利用料金から発生するポイント還元まで、気づけばdポイントまみれの生活を送っています。僕の資産形成における「ドコモ経済圏とインデックス投資」というテーマは、まさにこの生活基盤を指しています。

そんな中で受け取る年間利用額特典クーポンは、言ってみれば「定期ボーナス」のようなものです。毎年頑張ってカードを使ってきたことへの、ささやかながらも確実なご褒美。しかし、2024年度のように「結局使いにくい」「結局使えない」となれば、一気に“ボーナス減額通知”みたいな、がっかりした気持ちになってしまいます。
クーポンやポイントは、「もらえた」だけではダメで、“使えてこそ、意味がある” のです。今回の条件変更は、そういう意味で、僕のような「ゆるドコモ経済圏」のユーザーにとって非常に嬉しい変化だと感じています。これは、僕が「人生の棚卸し」をして気づいた「より少ないことは、再調整である」という考え方にも通じる、無駄をなくす一歩です。



そして、投資にも?──マネックス証券という「裏技」的な使い道
このdカード特典クーポン、実は「マネックス証券でも使えるらしい」という情報には、個人的に非常に興味を惹かれました。これはちょっと面白くないですか?
「クーポンでティッシュやトイレットペーパーを買った」というのも堅実な使い方ですが、「クーポンで将来の資産に変えた」というのは、なんだか洒落ていて、ワクワクする話です。普段から僕のブログでも「資産形成の副作用」について触れていますが、これは良い副作用と言えるでしょう。
もちろん、現状では「使えるらしい」という情報レベルであり、制度の詳細や利用可能な商品ラインナップは今後も変わる可能性があります。しかし、もしこれが本格的に実現すれば、dカードの利用価値はさらに高まることになります。今後のドコモ経済圏の動向、特にドコモがSBI証券を傘下に収めたような大きな動きを考えると、このような連携強化は十分にあり得る話です。お知らせは随時チェックしていきたいところです。

おわりに──“嬉しい特典”は、使ってこそ輝く。そして、地味な変化が僕らを動かす
ポイントも、クーポンも、「使ってなんぼ」です。だから今回のような利用制約の緩和は、実にありがたいと心から思います。
しかも、僕のような「家庭を支えるパパ」であり、「節約も資産形成も気にする層」にとっては、こういう小さな、しかし実用的な変化が、日々のモチベーションになったりもするんですよね。まるで「地道にコツコツ」という僕の信条を肯定してくれるかのようです。
2025年、クーポンの新しい使い道を考えるのが、今からちょっと楽しみになってきました。もしかしたら、このクーポンが、僕の「サイドFIREロードマップ」における新たな一歩をサポートしてくれるかもしれません。
さて、次の特典で何を買おうか。それとも、何に“化けさせよう”か。そんなことを考える時間もまた、ささやかながらも確かな喜びを与えてくれます。 これは、まさに「お金と幸福」の関係性について、僕が常に問い続けていることでもあります。
コメント