前回の記事では、会社での自分の居場所を見つけるために資格取得に力を注いだ、という話をしました。
今回はもう少し具体的に、どんな環境で、どんな考えで、どうやってやってきたのかについて掘り下げてみたいと思います。
やりたくない仕事、微妙な人間関係…でも、居場所はつくれる
社会人になってからというもの、
「仕事が楽しいです!」とか「職場の人はみんな家族です!」みたいなこと、一回も言ったことがありません。
むしろ、やりたくない仕事と、あまり得意じゃない人間関係の中で、
どうにかこうにか居場所を死守するのが僕のライフスタイルでした。
異動のたびに、資格で武装していった
ネットワークの部署から始まり、
サーバ → クラウド → セキュリティと、まるで社内ITマラソン。
部署が変わるたびに、まず僕が立てた目標は決まってこうでした。
「この部署で必要な資格、最短で取ってやる。」
まずは資格を取って「とりあえずこの人すごそう感」をまとう戦略を取りました。
「実務のあとに資格」なんて言ってられなかった
普通なら「実務経験を積んでから、理解を深めて資格を…」という流れが自然でしょう。
でも僕は違いました。
「そんな悠長なこと言ってられるか。」
ということで、専門用語の意味もよくわからないまま、とりあえず暗記、暗記、また暗記。
**「とにかく資格取って、ここにいていい理由をつくる」**のが第一ミッション。
パワハラの後遺症(?)もあり、「自分の居場所」が社内で明確になるまでは、毎日が綱渡り。
それがメンタルを安定させて働くための土台だったからです。

資格勉強はむしろ楽しい?!
大学受験時代に叩き込んだ合格のための最短勉強法が活きまくり、
大学生活でも勉強自体を「スポーツか?」というくらい楽しんでいた僕にとって、
資格取得はむしろ心安らぐ趣味のようなものでした。
「世の中には筋トレでストレス発散する人もいれば、僕みたいにシラバスでストレス発散する人もいるんです。」
積み上げた実績が、静かに評価されはじめる
そんなこんなで社会人15年目。
気づけば、自分の業務領域では世間的に“高難度”と呼ばれる資格たちを20個以上取得していました。
- AWS SAP(Solutions Architect Professional)
- AWS DOP(DevOps Engineer Professional)
- CISSP(国際的な情報セキュリティ資格)
- PMP(プロジェクトマネジメントの王様)
- LPIC-3(Linux界の最上級)
- ネットワークスペシャリスト(高度区分)
- 情報処理安全確保支援士
- CISA(Certified Information Systems Auditor)
- CISM(Certified Information Security Manager)
- などなど
そしてTOEICも、入社当初は400点台のポンコツレベルだったのが、今では800点台に。


僕の居場所は、紙の証明書の上にある
日系大企業の中では、年次や肩書で語られることが多く、
「実務なんて誰がやっても同じ」みたいな空気も正直あります。
でも、そんな中でも僕は
「資格」というわかりやすい指標を使って、自分の存在意義をじわじわと確保してきました。
地味でも、居場所はつくれる
出世レースに燃えるでもなく、
華やかなプレゼンで喝采を浴びるわけでもなく、
社内政治に強いわけでもない。
でも、自分にできることで、地味に、地道に、場所をつくる。
それだって立派な社会人の戦い方じゃないかと思っています。

最後に
もしこの記事を読んでくださっている方の中に、
「職場に馴染めない」「どこに居場所があるかわからない」なんて感じている人がいれば、
僕のような“資格でじわじわ派”という選択肢もあることを伝えたいです。
次回は、そんな僕がどんな風に“休みの日”を過ごしているかについて語ってみたいと思います。資格と仕事の毎日じゃ、心も体もオーバーヒートしてしまいますからね
読んでいただき、ありがとうございました。
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