【資産形成】人的資本は減るけど、金融資本は育つ。僕の資本論、38歳からの再設計

キャリア

“人的資本”と“金融資本”。
最近、やたらとビジネス書やYouTubeで聞くワードだけど、正直それ何?って人も多い。

ざっくり言えば、

  • 人的資本:自分が働いて稼げる力(スキル・時間・若さ)
  • 金融資本:お金そのものや、運用して稼いでくれる資産たち

つまり、前者は体で稼ぐ力、後者はお金で稼ぐ力
今日は、この2つについて、僕なりの体験をもとに書いてみたい。


20代はひたすら“人的資本ガチャ”に挑んでた

僕の20代は、文字通り人的資本一本勝負だった。
通信系の大企業に就職し、「ここで結果を出せば人生勝ち組」という空気にどっぷり。

そのうち気づいた。

「この会社で居場所を作ることが、最も効率の良い“金を生む手段”じゃね?」

つまり、大企業の名刺=信用力 → 昇進・手当 → 収入最大化。
このゲームに勝つために、資格取得という装備(ギア) をひたすら集めた。

“名刺を握り続ける”ことこそが、僕にとっての戦略だった。

人的資本の論理 人間行動の経済学的アプローチ (日本経済新聞出版)
【人的資本の考えを体系的かつ実証的に解説】人的資本とは、人間の持つ能力、才能、知識、体力を指す。人的資本理論は、それらに投資することで能力が伸び、成長すると考える、単純明快かつ深みのある理論である。その思想は18世紀までさかのぼるが、20世...

30代になって、金融資本の声が聞こえ始めた

ところが、30代も半ばに差し掛かると、ある変化が起きる。
そう、「あれ?これってずっと続くのかな?」 という疑問だ。

そんな中で僕を支えてくれたのが、
入社当時からコツコツ買っていた投資信託や株たち。

「おお、オレが寝てる間にも働いてくれてるじゃないか…!」

金融資本のありがたみを、じわじわと実感するようになった。

人的資本に頼るだけじゃなく、お金に働いてもらう安心感は、思ってた以上に大きかった。


そして38歳。バランスが大事になってきた

今、僕は38歳。
正直、“若さ”という人的資本の最大の武器が少しずつ目減りしている感覚がある。

  • 徹夜がつらい
  • 肩こりが取れない
  • 会議で年下の同僚に気を遣われる

でも、だからこそ思う。

「人的資本と金融資本、どっちも大事。バランスが命」

貧乏はお金持ち 「雇われない生き方」で格差社会を逆転する (講談社+α文庫)
グローバル資本主義の台頭とともに、楽園を追われるようになったサラリーマン。望むと望まざるとにかかわらず、すべてのものがフリーエージェント化していく。残酷なまでに自由な世界を、どう生き抜くべきなのか? 「雇われない生き方」とそのための「ファイ...

“資本”は他にもある。健康資本、社会資本、そして…愛?

資本というとお金とスキルだけに聞こえるけど、他にもたくさんある。

  • 健康資本:体が資本。寝込んだら全部止まる。
  • 社会資本:人間関係や信頼。助けてもらえる力。
  • 感情資本:…これはさすがに造語。でも意外と大事。

どれか1つに極振りすると、どこかでバランスを崩す。


僕の資本論:バランスと継続が最強の投資

20代で人的資本に注ぎ、
30代で金融資本の重要性に気づき、
これからの40代は、“どの資本もコツコツ育てる”ことが目標だ。

“ロトの剣”も、“勇者の盾”も、すぐには手に入らない。
でも、積み重ねればちゃんと守ってくれる。

人的資本の黄金期は終わりつつあるかもしれない。
でも、金融資本はまだまだ伸びしろがある。
そして、他の資本もゆっくり磨いていけばいい。

資本に働かされず、資本(ギア)を駆動させていく。

それが、僕の“ドロギア資本論”である。

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