もし、明日会社を辞めることになっても、あなたは心の平穏を保てますか?
…正直に言って、昔の僕だったら「無理です!」と即答していました。
かつての僕は、通信系の大企業で、パワハラ上司という名の「ラスボス」と、終わりの見えない激務という名の「無限ループ」に毎日立ち向かっていました。心身はボロボロ、常に頭の中をよぎるのは「このままじゃヤバい」という漠然とした不安。
でも、それ以上に僕を追い詰めていたのは、「この会社を辞めたら、生きていけないかもしれない」という、人生ハードモード確定の未来でした。まさに、逃げ道のないダンジョンに閉じ込められたRPGの主人公状態です。
多くの人は「FIRE」と聞くと、「億単位の資産を築いて、南の島でバカンス!」みたいな、レベル99の勇者のような姿を想像します。でも、僕にとってのFIREは、そんな派手なゴールではありません。
FIREは、僕にとって人生を縛る鎖を断ち切るための「心の安全装置」であり、いつでも使える「心の盾」です。
この記事では、そんな「社畜ドロギア」だった僕が、なぜ「窓際FIRE」を目指すようになったのか、そして誰でも無理なく始められる「月3万円から始める『心の盾』の作り方」について、ユーモアを交えながらお話しします。
1. なぜ「月3万円」なのか?それは僕が「諭吉への愛」を誓った日
「窓際FIRE」と聞くと、難しそう、お金かかりそう…と尻込みしてしまう気持ち、痛いほど分かります。
かつて、僕もそうでした。「投資?FX?株?うーん、よく分からない。諭吉が減ったらどうしよう…」と、お金を増やすどころか、ただただ守ることに必死でした。でも、そんな臆病な僕でも「これならできるかも?」と思えたのが、「月3万円」という金額でした。
なぜ「月3万円」なのか?
- 無理なく続けられる最高の金額
- 最初から「月10万円投資するぞ!」と意気込んでしまうと、家計が火の車になり、結局「もう無理!」とゲームオーバーになってしまいます。月3万円なら、日々の生活を大きく変えることなく、無理なく続けられます。まさに、RPGで最初に手に入れる「ひのきの棒」のような存在です。最初は弱くても、続けることで最強の武器に育ちます。
- 心の平穏を保つための呪文
- 投資の世界は、株価の変動という名の「魔物」が常にうろついています。しかし、無理のない範囲で始めた月3万円なら、たとえ一時的に評価額が下がっても、「まぁ、ひのきの棒だしな」と割り切れます。この心のゆとりこそが、僕が欲しかった「心の盾」なのです。
「月3万円」は、単なる投資額ではありません。それは、未来の自分を救うための、ささやかで、それでいて力強い「心の誓い」なのです。


2. 節約は「家計ゲーム」だ!ラスボス「衝動買い」を倒す3つの必殺技
「月3万円」を捻出するためには、まずお金を「守る」ことが大切です。僕は育休中という絶好の機会を使って、徹底的に「家計ゲーム」に挑みました。
必殺技その1:家計簿アプリで「見える化」の術
家計簿と聞くと、「レシート整理が面倒…」と諦めていませんか?大丈夫、今の家計簿アプリは超優秀です。クレジットカードや銀行口座と連携すれば、毎月の支出が自動でカテゴリー分けされます。
「え、今月こんなに飲み代に使ってたの…?」と、自分の浪費癖という名の「隠しボス」と対面することになりますが、これが大事。自分の支出を客観的に見ることで、無駄遣いを意識するようになります。
必殺技その2:サブスクという名の「魔力」を解く
毎月自動的に引き落とされているサブスクサービス。最初は便利だと思って契約したものの、「あれ、これ結局使ってないな…」というものが、意外とたくさんありませんか?
僕も、ほとんど見ていない動画配信サービスや、使っていないアプリをすべて解約しました。この「魔力」を解くことで、毎月数千円のゆとりが生まれ、月3万円という目標に一気に近づきました。
必殺技その3:ラスボス「衝動買い」を倒す、自問自答の剣
ショッピングモールや通販サイトで「これ欲しい!」と心の中で叫んだ時が、ラスボス「衝動買い」との戦闘開始です。
ここで僕が使う必殺技は、自分自身に問いかける「自問自答の剣」です。
- 「これ、本当に今必要なのかな?」
- 「これがなくても、明日死ぬわけじゃないよね?」
- 「このお金を、未来の僕に仕送りしたら、もっと喜ぶよね?」
この自問自答を繰り返すことで、僕の「衝動買い」というラスボスは、驚くほど簡単に倒せるようになりました。
3. 積立NISAは「未来の自分への仕送り」。初心者でも安心な理由
月3万円を捻出できたら、いよいよ「心の盾」を育てるための冒険に出発です。そこで僕が選んだ最強の武器が、「積立NISA」です。
積立NISAは、例えるなら「未来の自分への仕送り」です。
- 「仕送り」には税金がかからない(非課税):
- 積立NISAで得た利益には、通常かかる税金(約20%)が一切かかりません。国が「未来の自分への仕送り、応援します!」と言ってくれているようなものです。
- 「仕送り」は自動で送られる(自動積立):
- 毎月決まった日に、決まった金額が自動で投資されるので、「いつ買うべきか?」と悩む必要がありません。
- 「仕送り」は分散されて送られる(長期分散投資):
- 僕が選んでいる「全世界株式」は、アメリカだけでなく、世界中のたくさんの会社の株に分散して投資してくれます。これにより、どこか一つの国や企業がピンチになっても、ダメージを最小限に抑えられます。
難しい言葉は覚える必要はありません。「未来の自分への仕送り」だと思って、毎月コツコツ続けるだけで、僕の「心の盾」は少しずつ強くなっていきました。



4. 窓際FIREは「逃げ道」じゃない。最高の「走り方」を見つけるための地図
かつて、僕はパワハラに苦しむ大企業で、ただただ「逃げ道」を探していました。
でも、月3万円から資産形成を始め、少しずつ「心の盾」を磨いていくうちに、僕の考え方は大きく変わりました。
窓際FIREは、人生のレースを「辞めること」ではありません。それは、人生という壮大な旅路の中で、「自分の最高の走り方」を見つけるための、羅針盤(地図)なのです。
そして、その羅針盤を動かすためのエネルギーが、僕がコツコツと積み上げた「心の盾」です。
まとめ:人生というゲームは、誰かの攻略法に沿って進める必要はない
人生は、誰かの攻略法に沿って進める必要はありません。
僕のように遠回りしても、つまずいても、それは決して無駄にはなりません。
大切なのは、「月3万円」という小さな一歩でもいいから、自分の人生というゲームを、自分の手でコントロールすることです。
さあ、今日から「心の盾」を磨き、人生という名のゲームを、あなたらしいペースで楽しみましょう!


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