1. はじめに
「転職活動」。この単語を聞くだけで胃が痛くなる人も多いのではないでしょうか。
僕もその一人でした。
現実から逃げたい一心で、会社を辞めることばかり考えていました。
とはいえ、逃げるだけじゃ未来は開けない。
せっかくなら、自分なりに希望を持って動こうと考えました。
そこで目をつけたのが、前回の記事で書いた通り地方に根付く大企業のIT部門。
華やかさよりも、地元に腰を据えて長く働ける安定感。
そんな場所で、もう一度キャリアを築き直すことを目指し、13年ぶりに自己分析や企業研究といった”黒歴史リメイク”作業に再び挑みました。
結果的には、地元でも一目置かれる売上2兆円規模を誇るメーカーに転職することができたので、
その道のりをここにまとめてみたいと思います。
2. 地方大企業IT部門をロックオン
前回お話しした通り
「どうせ転職するなら、地元の大企業に行く!」
そう、都会のキラキラしたベンチャーよりも、地方のどっしりと構えた安心感が欲しかったんです。
ターゲットは、地方に根を張る大手製造業のIT部門。DX推進? もちろん大歓迎です。まだ誰も旗を振ってないなら、振り回す準備はできていました。
3. 13年ぶりの自己分析、再び
前回の就職活動は、リクルートスーツに袖を通して「とりあえず志望動機は熱意で押し切る」スタイルでしたが、
今回は違います。社会人13年目のキャリア持ちですから。
とはいえ、やることはほぼ新卒と同じ。
- 自己分析
- 企業研究
- 志望動機作成
就活の三種の神器を、涙目になりながら再び磨き直しました。
「またかよ…」と内心ツッコミを入れつつ、地道にiPadに自分の棚卸しをしていきました。


4. 口下手な僕がやってきたこと
自分で言うのもなんですが、アピールが死ぬほど苦手です。
元々、自己紹介で緊張しすぎて名前すら噛むタイプ。
そんな僕がやったことは、シンプルでした。
まずは職務経歴の棚卸し。
ただし、ここが最大の難所。
僕は派手なプロジェクトをバンバン成功させたわけでもなく、
地味な改善をコツコツ積み上げるタイプ。
要するに、面接で語るエピソードに困る人代表だったんです。
5. 地味なキャリアをどう伝えるか
ここで取った戦略は、**「一般化」**です。
「社内だけで通じる話」をやめ、一般的な課題→対策という文脈で話すようにしました。
さらにここで効いてきたのが、これまで狂ったように取得してきた資格の数々。
資格勉強のおかげで、
- IT業界課題あるある
- ベストプラクティス
が体に叩き込まれていたんですね。
つまり、「業界共通言語」を話せる自分に仕上がっていたわけです。
あとは企業ごとの文脈に合わせて、話を微調整していくだけ。
地味なキャリアにも、資格という王冠をかぶせることで少しキラキラ感が出せました(当社比120%アップ)。
6. 志望動機の組み立て方
志望動機についても工夫しました。
面接や面談では企業の課題を探ることに全力。
特に地方製造業では、DX推進が口では叫ばれてるけど現場は昭和なまま、なんてパターンがゴロゴロしていました。
そこで、
- 企業が持つ課題
- 自分の持つスキル・経験
この「ピース」をはめ込む形でアピールしました。
要するに、僕というパーツをあなたのパズルにはめてください作戦です。


7. 人間性アピールは「歯車力」で勝負
さらに感じたこと。
地方大企業では、キラキラしたイノベーターよりも、
真面目にコツコツと、言われたことをきっちりやる人が求められていると痛感しました。
つまり、求められているのは超精密歯車。
自己主張の強いグイグイ型より、
- 空気を読み
- 指示を理解し
- 正確に仕事を進める
そういう人が高評価されるんだと感じました。
もともと歯車願望高めな僕にとって、ここはまさに適材適所でした。
むしろ「自分を殺して全体最適を目指す」みたいな働き方、大好物です。
8. そして転職成功へ
こうした準備を重ね、地元でも「おっ」と一目置かれる売上2兆円規模メーカーに内定をもらうことができました。
家族や友人からも、「え、あそこに入れたの!?」と驚かれ、鼻高々。
地方都市あるあるですが、地元で有名な会社に入ると親戚一同のテンションが爆上がりします。笑
9. まとめ 〜転職は運じゃない、自分を信じろ〜
今回の転職で痛感したこと。
転職成功は、運だけじゃない。
これまでコツコツ積み上げてきた
- 資格取得
- 地道な実績
- 社会人としての考え方
これらすべてが、ちゃんと評価された結果だと思っています。
人生の転換期を、ただ流されるのではなく自ら乗り越えたこと。
この経験は、これから先の自分にとって大きな自信となりました。
読んでいただき、ありがとうございました!

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