2025年5月、息子が生まれた。
予定日より少し早めに、元気よく、世にデビュー。
僕は今、育児休暇を取得中である。
毎日泣き声に起こされ、うんちの処理に追われ、それでも「毎日が満たされている」と感じている。
正直、ここまで生活がガラッと変わるとは思っていなかった。
人的資本と金融資本、そればかり鍛えてきた僕
これまでの人生は、人的資本と金融資本をひたすら積み上げる“ゲーム”だった。
- AWS、PMP、CISSP、情報処理安全確保支援士などの資格をとって人的資本にスキルポイントを全振り
- 投資信託でオルカンとS&P500を積み上げ、時間と複利の力で金融資本を拡大
何をするにも「この時間は自分の未来のためになっているか?」という基準で動いていた。
それはそれで、戦略的だったし、間違ってはいなかったと思う。
だけど「社会資本」って、正直スルーしてたよね?
そんな僕がずっと無視していたステータスがある。
それが、社会資本。
- 地域とのつながり?
- 家族との時間?
- 人付き合い?
いや、ちょっと苦手なんだよな…と思っていた。
“資産形成”や“自分磨き”の方が、数字で見えて気持ちいいし。
でも、息子が生まれたことで、この「見えない資本」の存在が一気に現実になった。
育児という“強制イベント”によりリソース配分を再検討
子どもという存在は、「気づけば中心にいる」タイプのラスボスみたいなものである。
彼の泣き声で、時間は中断され、
彼の笑顔で、全てがどうでもよくなる。
これまで勉強や自己研鑽に使っていた時間が、すっぽり彼に取って代わられる。
そのとき気づいたのだ。
「あ、これは社会資本のターンかもしれない」
僕の“資本戦略”は、こう変わった
- 人的資本
- これまで:資格取得や転職によって着実にレベルアップ
- これから:維持しつつ、無理のない範囲で最適化
- 金融資本
- これまで:積立投資と節約で堅実に増加
- これから:自動化を活用しつつ、手間なく継続
- 社会資本
- これまで:ほぼゼロ、ステータス未振り状態
- これから:育児や家族との時間を通じて、少しずつ加算予定
人的資本と金融資本はすでに仕組み化されている。
あとは“社会資本”という未踏のステータスを伸ばすフェーズに入ったのだ。
育児とは「投資」である──回収は20年後かもだけど
育児は見返りを期待してやるものではないけれど、
“投資”という言葉で例えるならば、極めて利回りの高い資産とも言える。
子どもとの関係性
家族との絆
何気ない日常の幸福感
これらは、人的資本でも金融資本でも手に入らない価値だ。
まとめ:資本のバランスを見直して「自分に合った幸せ」をつかむ
僕は、これからも人的資本と金融資本のメンテナンスを怠らないつもりだ。
でも、それ以上に「社会資本」という目に見えない価値にもリソースを割くと決めた。
人生のフェーズが変われば、戦い方も変わる。
大切なのは、自分にとっての幸福度の最大化。
数字だけでは測れない“幸せの指標”を、これからは大事にしていこうと思う。
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