【資産形成】老後の心配──年金・お金・そして“いま”をどう生きるか？

「老後の心配」と聞くと、なんだか遠い話に聞こえるかもしれない。
でも30代後半にもなると、ふとした瞬間に脳内会議が始まる。

「このまま働き続けられるのか？」
「年金ってもらえるの？」
「ていうか、そもそも長生きしたいのか？」

気づけば、洗濯物を畳みながら老後の不安を反芻していたりする。
何気ない日常のBGMが、頭の中の「未来の不安トーク」になっているのだ。

老後2000万円問題──あれ、マジだったの？

2019年に話題になった「老後2000万円問題」。
金融庁の報告書で、将来夫婦二人で生活するには年金以外に2000万円の蓄えが必要だと言われた。

それを見た当時の僕はこう思った。

「2000万円って…なんの冗談？」

でも、その後よくよく読んでみると…

という、まあまあ理屈の通った話。
ただし、すべてが“理想的に”老後を迎える場合に限る。

老後が理想的に始まる保証、どこにもないけどな！

じゃあ貯めれば安心か？と言うと、これがまた不思議なことに、
資産が増えるほどに不安も育つ。

これって、逆にストレス。
旅行に行っても「これは本当に必要な支出だったのか？」と頭の中で仕分けが始まる。

楽しいはずの旅が、脳内ファイナンシャルプランナーによって台無しに。

僕が意識しているのはここ。

「未来に気を取られすぎて、今の暮らしが整わない」ことを避ける。

未来が大切なのはわかってる。でも、未来ばかり見ていて、今日の暮らしがギスギスしていたら、本末転倒。

こういうバランスを大事にしたいと思っている。

老後のための備えは、何もお金だけじゃない。

これってどれも、 今この瞬間から積み上げられる“資産” だ。

投資信託よりも、「機嫌のいい自分」を育てるほうがリターンが高い説。

老後は、ある日いきなり降ってくるものじゃない。
今日の延長に、少しずつ忍び寄ってくる。

だからこそ、僕たちは「未来への不安」に呑まれる前に、今日をちゃんと生きる努力をしよう。

老後に「お金がある」のもいいけど、
「今日に後悔がない」のが一番の備えなのかもしれない。