「株って怖いよね、誰かが得して誰かが損するんでしょ?」
──この言葉、何度聞いたか分かりません。
でも、それってちょっと勘違い。たしかにFXの短期トレードや先物取引のような一部の市場は「ゼロサムゲーム」です。誰かが勝てば、誰かが同じ額だけ負ける。さらには手数料分が引かれて、全体としては「マイナスサムゲーム」になることもあります。
ですが、株式投資やインデックス投資のような“市場全体に乗る”投資は、ちょっと違うゲームなんです。
株式市場はプラスサムゲーム
まず、“プラスサム”とはなにか。
これは「全体のパイが膨らんでいく」ゲームです。
たとえば、アップルが新しいiPhoneを出すたびに、業績が伸びて株価が上がる。スターバックスが海外展開を進めて売上が拡大する。企業の価値が上がれば、そこに出資している株主の資産も一緒に増える。
つまり、企業の成長が、投資家のリターンを生むわけです。
そしてありがたいことに、企業は「がんばる習性」があります。だって、給料欲しいですし、社長もクビになりたくないですからね。
「でも損してる人もいるじゃん」問題
ここでよく出てくるのが、「株で損した人の話」です。
もちろん、短期で売買すれば損する可能性もあるし、バブルの絶頂で買ってしまえば一時的には沈むこともあります。
でも、ここで思い出してほしいのが、「ウォーリーをさがせ」です。
途中で「あ〜もうわかんない!」と本を閉じたら、当然ウォーリーは見つかりません。投資も、途中で諦めて売ってしまったら、それは“損失確定”になるんです。
長期で見ると、世界経済は右肩上がり。今は一時的に下がっていても、未来の企業活動がそれを押し上げてくれる。
そう信じることが、投資家の資質なのかもしれません。
僕のスタンス:投資は「勝ち負け」じゃない
このブログでも書いている通り、我が家の資産は今のところ4000万円を超えました。といっても、仮想通貨で一発当てたとかではなく、地味〜にインデックスファンドを積み上げた結果です。
毎月コツコツ。淡々と。
たまに下がっても「あ、セール来た!」としか思わない。
この感覚になると、カフェで使う500円も「この作業時間で10倍回収するぞ〜」なんて思えるようになります。現代の錬金術師ですね。
まとめ:「みんなで伸びていく」って考え方
投資は、誰かを出し抜くゲームじゃありません。
企業の成長、世界経済の成長、それを信じて“乗っかる”ゲームです。
「資本主義が嫌い」と言いながらスマホでAmazon使ってる我々。せっかくこの経済に乗っているなら、株主という“味方サイド”になるのも悪くない。
焦らず、ブレず、じわじわ資産が増えていくのを楽しみましょう。
P.S. 株価が下がったときに「今が買い時!」と思えるようになったら、あなたも立派な“長期投資の住人”です。ようこそ、こちら側へ。
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