【キャリア】静かな退職と、会社を“使う”という生き方

キャリア

会社を辞めてはいない。
でも、どこかで少しだけ「気持ち」は辞めている。

──これが僕の、“静かな退職”というスタンス。

炎上も昇進も、今はもう求めていない。
でも福利厚生? ボーナス? それは、しっかり活用させてもらってます。


会社に尽くしすぎて、壊れかけたあの頃

かつての僕は、バリバリの“忠誠心系サラリーマン”だった。
会社のために深夜残業、土日出勤、自己犠牲は当たり前。
Slackの「お疲れ様です」が心の支えだった。

でも、ある日ふと気づいた。

「このまま燃え尽きたら、誰が責任取ってくれるんだろう?」

そのときから、ギアが変わった。
全力疾走はやめて、ジョギングに切り替えることにした。


「静かな退職」って、実はめっちゃ実用的

静かな退職。英語では“quiet quitting”。
何も“サボる”わけじゃない。「必要以上に期待しない」だけ。

  • 仕事はきっちりやる(でも定時で終わるようにする)
  • 残業は最小限。できればゼロに近づける
  • 昇進は「来たら考える」。自分から追いにいかない

するとどうなるか?
メンタルが安定する。思考がクリアになる。
しかも「会社に怒られない程度にクール」なので、意外と平和に続けられる。


“使われる会社員”から、“会社を使う会社員”へ

会社って、冷静に見るとお得な部分もある。

  • 社宅や家賃補助で年間数十万得している
  • 健康保険が強い。民間なら月額いくらかかるか…
  • 有給も制度も整っている(使えば、の話)

ここを「自分でうまく使えるかどうか」で、人生の負担がかなり変わる。

昔は「会社のために頑張る」だったけど、今は「会社の制度をどう活かすか」にシフト。
別に裏切ってるわけじゃない。ただ、会社と等身大の付き合い方をしてるだけ。

静かな退職という働き方 (PHP新書)
「静かな退職」――アメリカのキャリアコーチが発信し始めた「Quiet Quitting」の和訳で、企業を辞めるつもりはないものの、出世を目指してがむしゃらに働きはせず、最低限やるべき業務をやるだけの状態である。「働いてはいるけれど、積極的に...

「期待しない」は、諦めじゃなくて“整え”だった

過剰な期待は、過剰な失望を生む。
会社に全幅の信頼を置かなくなったら、心が静かになった。

  • 上司の機嫌に一喜一憂しない
  • 評価を気にしすぎて眠れない、みたいな夜がなくなった
  • 自分の生活や投資、家族との時間にエネルギーが回るようになった

これは、「辞めないFIRE」みたいなものかもしれない。


おわりに──静かに生きる。でも、したたかに活かす

僕はいま、会社を辞めてはいない。
でも、会社との関係性は大きく変わった。

期待せず、振り回されず、
でもちゃんと“使わせてもらう”。

それが、僕にとっての「静かな退職」であり、
「したたかに生きる」ということなんだと思う。

静かな退職という働き方 (PHP新書)
「静かな退職」――アメリカのキャリアコーチが発信し始めた「Quiet Quitting」の和訳で、企業を辞めるつもりはないものの、出世を目指してがむしゃらに働きはせず、最低限やるべき業務をやるだけの状態である。「働いてはいるけれど、積極的に...

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