「資産4000万円あるんですよ」と言うと、
だいたい「え〜! すごいですね! もう働かなくていいじゃないですか〜」と返ってくる。
うん。気持ちはわかる。
でもね、実際のところはこう。
悩み、ぜんっぜん消えてませんけど?
むしろ、ちょっと増えてる気さえします。
かつての僕「資産3000万あれば無敵」←幻想でした
昔の僕はこう思ってた。
- 3000万あればFIREできる!
- 4000万なら会社なんてやめてやる!
- 5000万ならモルディブに別荘建てる!(どこにあるか知らんけど)
で、実際に4000万に到達した今、現実はこう。
- 「……いや、会社辞めるのはちょっと怖い」
- 「NISAもうちょい埋めときたいし」
- 「いやむしろ、次どうする?」
金があると自由になるって聞いたのに、なんか選択肢が増えて迷走してるのはなぜ?
“上を見ればキリがない”地獄、アッパーマス編
- SNSで「資産7000万達成!」とか流れてきた日には、 **「こっちは4000万で“悟り”とか言ってたの恥ずかしいわ…」**ってなる。
- FIRE界隈を覗けば、「35歳で完全FIREしました!」って人もゴロゴロ。
- 一方で、こっちは「明日会議資料つくらなきゃ…」と溜息ついてる。
結局、アッパーマス層は“上を見ると中途半端”で、下を見ると“申し訳なくなる”という場所。
この立ち位置、なかなかにメンタルに来る。

人生の経営戦略――自分の人生を自分で考えて生きるための戦略コンセプト20
「そもそも生きている意味がわからない」「仕事で失敗するのが怖い」「40代を過ぎて、部下の若手の成長に焦る」「仕事ばかりしていて家族との時間がない」「最近全然成長できていない気がする」…人生でぶつかる様々な問題を、「経営戦略」のコンセプトで解...
選択肢が増える=人生というメニューが分厚くなる
資産が増えると、「何でも選べるようになる」って言うけど、
あれ、裏を返せば“全部自分で決めなきゃいけない”ってことでもある。
- 家を買うか、賃貸か。
- FIREするか、窓際を楽しむか。
- 積立NISAと成長投資枠、今年はどう使い分けるか。
むしろ、金がない頃のほうが「決断」が少なくて楽だったんじゃないか説まである。
選択肢が“ご褒美”だと思ってたら、“プレッシャー”だった件。
「足りてるけど不安」って、一番モヤる状態かもしれない
通帳見て「まあまああるな」とは思う。
でもそれと同時に、
- 「インフレきたらどうしよう」
- 「日本大丈夫かな」
- 「将来、子どもに頼られたらどうしよう(予定ないのに)」
って不安のミニ軍団が、脳内でちょこちょこ騒いでる。
“満たされた安心感”より、“予防的な不安”のほうが根深いのかもしれない。
おわりに──悩みは“金額”じゃなく“仕組み”に宿る
アッパーマス層って、
「勝ち組」でも「FIRE民」でもない、**ちょっと落ち着いた“思春期のお金持ち”**みたいなポジションだと思う。
金はある。
でも、まだ何者かになっていない。
不安も、モヤモヤも、ついてくる。
だから今日も、迷いながらインデックス投資を積んでいる。
人生は、地味に続く。

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